ムームーって言うと、どんなイメージを持たれますか?
きっと、観光客が買うものだとか、年配の方が着ているもの。
そんなイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、ここ沖縄市コザには、ムームーの価値を再定義し、オシャレに着れるということを発信している店舗があります。
それが、沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるムームー専門店、オキナワムームーの店ラ・セーヌ。
こちらは既製品のムームーはもちろん、オリジナルのムームーを生産するなど、ムームーの新たな価値を発掘すべく創意工夫をこらしている店舗です。
この記事では、そんなオキナワムームーの店ラ・セーヌについてご紹介させていただきます。
沖縄市コザ オキナワムームーの店ラ・セーヌへ
というわけで向かったのがこちら。
沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるオキナワムームーの店ラ・セーヌです。
店内はこんな感じ。
決して広いとは言えない店内ですが、色鮮やかなムームーが明るい雰囲気を醸し出してくれています。
(仕入れいているムームーは全て沖縄県内で作られているものなんだとか)
お客様から「ゆっくりとムームーを選べる」、「試着室があるの?」という風に喜ばれているんだそう。
店主の平良さんが長年ムームーを扱っていることもあり、着こなしなどをはじめとした相談を気軽に出来るところが喜ばれているんだとか。
ただ、何と言っても注目すべきは既製品のムームーだけでなく、「ムームーの価値を再定義したい」という想いのもと、オリジナルで生産している「Yaeno」というブランドのオキナワ―ムームーです。
(オキナワムームーに関する詳しい記事はコチラ↓)
ワンピース・スカートとして2通りの着こなしを楽しめる2wayムームーや、寒いときでも着れる長袖のムームーなど、これまでありそうでなかったムームーを生産し「普段着でも着られるように」というコンセプトのもと、創意工夫をこらしています。
(2wayムームー)
(長袖ムームー)
(Little-子供用ムームー-)
また、ラ・セーヌの魅力はオリジナルのムームーだけではありません。
ムームーを通して女性の華やかさを演出できるよう、ムームーの良さをさらに引きだたせる髪飾りをはじめとしたオリジナルの装飾品も1個1個、手作業で作り販売しています。
(髪飾り)
(シュシュ)
(レイ)
(サンダル)
小さな店内ではあるのですが、「ムームーを通して女性の美しさをさらに引き出していきたい」という店主である平良さんの想いがギュッと詰まっています。
沖縄市コザ オキナワムームーの店ラ・セーヌについて
さらに詳しいお話を聞くべく、オキナワムームーの店ラ・セーヌの店主、平良みどりさんにお話しを伺ってみました。
編集部:平良さん、ラ・セーヌではムームーを専門的に扱っているんですね。
平良さん:そうですよー。那覇なんかだと、観光客へのお土産的な位置づけとしてムームー専門店があったりすんだけど、中部だと珍しいかな。
編集部:ですよね。那覇も含め、ムームーだけを専門的に扱うお店自体あまり見ないような。
平良さん:そうですよね。ムームーを専門的に扱うお店自体少ないです。ただ、ラ・セーヌはそんな数少ないムームー店の中でもちょっと珍しいお店なんです。
編集部:ちょっと珍しいお店?
平良さん:一般的なムームー屋さんって、既製品のムームーを仕入れ販売しているんですよね。
まぁ、ラ・セーヌ自体も既製品のムームーを仕入れて販売はしているんだけど、、、
実はオリジナルのムームーを作っているんですよね。
編集部:オリジナルのムームー?
平良さん:はい。「Yaeno」っていう名称でオリジナルのオキナワムームーを作っているんです。
ムームーっていうと沖縄の人にとっては、小さいときに親に着せられたり、大きくなってからは家着として着たり、はたまた年配の方が着ているっていうイメージが強いんですよね。
でも、専門的に扱っているからこそ、ムームーのそれ以上の価値を感じるようになったんです。
例えば、ムームーを着てドライブに行ったり、カフェに行ったりとか、普段着でも着れるぐらいオシャレじゃないかと。
そこで、普段着でも着れるムームーをコンセプトにオリジナルのムームーを作っているんです。
編集部:へぇ~。そういった想いを込めて、オリジナルのムームーを作っているんですね。
平良さん:それに、もう1つ他のムームー屋さんとは違うポイントがあるんです。
編集部:違うポイント?
平良さん:他のムームー屋さんはどちらかと言うと、県外の方がお土産で買っていくのを想定したお店の作りになっているパターンが多いんですよね。
そのため、ゆっくりムームーを選べるような雰囲気でなかったり、試着室がないので試着が出来なかったりするんです。
でも、ラ・セーヌではムームーを通して女性の生活に彩を与えることを目的としているんで、ちゃんとお客様に似合うムームーを選んでほしいと考えています。
そのため、ゆっくり選べる環境づくりも心がけていますし、手弁当ではありますが試着室もご用意させてもらっています。
編集部:へぇ~。そんな違いがあるんですね。実際、お客様あの反応はどんな感じですか?
平良さん:お陰様で好評の声をいただいていますよ。「相談しながら選べるから、ここに来てよかったです!!」なんて嬉しい反応もありました。
編集部:おぉ~。それは嬉しいですね。
オキナワムームーの店ラ・セーヌをコザにオープンした理由
編集部:お店をコザにオープンした理由をお聞きしてもよろしいでしょうか。
平良さん:コザにオープンした理由は、私のおばあちゃんがもともとここでお店を開いていたからですね。
編集部:平良さんのおばあちゃんが?
平良さん:そう。おばあちゃんは本部の出身で、戦後コザ十字路でお店を始めたんですよね。
軍払い下げの毛布だったり、パラシュートの布を安くで買って、その布を使って洋服を作り沖縄の人に販売するっていうお店を。
編集部:あれ?一番街商店街じゃなくって、コザ十字路でお店?
平良さん:うん、コザ十字路でお店をやってたの。
でも、店舗を貸してくれていた大家さんが、お店が繁盛している様子を目の当たりにして「この立地は儲かる」と思ったのか急に「出ていけ」と言い出し始めたんですよね。
「もし出ていかないのであれば、家賃を2倍にしてやる」って。
編集部:そんなことがあったんですね。
平良さん:家賃を2倍も払うのは難しかったので、じゃあ場所を移動するかと、いまの店舗がある場所にお店を移したんです。
お店の業種も少し変えて、沖縄県内の卸の方から衣料を仕入れてパンツから洋服、傘まで揃う衣料雑貨屋さん「国吉商店」として屋号も新たにして。
編集部:その出来事があったから、ここに移動されたんですね。
平良さん:そうそう。それから、私の母が洋裁屋を始めるようになったり、県外の商品を仕入れて売るようになったり、おばあちゃんが現役を退いたり、、、
時代の流れと共にお店の状況も変わっていたんです。
そんな中で、私の母も現役を退くという話になったんですよね。そのときに、お店の方向性も改めて考えて元々ムームーを取り扱っていたことから「ムームーの専門店」にしようと思ったんです。
それで、2012年の夏に「オキナワムームーの店ラ・セーヌ」をオープンしたんです。
お店の業種などは変わっているのですがおばあちゃんから母にバトンが渡り、そして母からバトンを託されたんだと感じています。
オキナワムームーの店ラ・セーヌとコザのまち
編集部:ラ・セーヌというこの店舗を沖縄市のコザにかまえている上で、何か想い入れとかはあったりしますか?
平良さん:想い入れかぁ。やっぱり、お店を畳んではいけないという想いはありますね。
編集部:お店を畳んではいけない?
平良さん:はい。私がこの街で育ち、お店をやってきているからこそ、ただ商売をやっているんじゃなくって、この街の一員という気持ちがあるんです。
と言うのも、実は1度お店を畳むかという話も出たことはあったんです。
しかし、商店街に店舗をかまえさせてもらっている中で、一店舗でも多くの店がオープンしていることがまちの賑わいに繋がると思うんですよね。
なので、それじゃあいけないと。引き続きお店をやっていくことに決めたんです。
人によっては「それが街にとってなんなんだ」という方もいるかもしれませんが私がコザというこのまちに貢献出来るのはそういうことなのかなぁと。
まとめ
ということで、この記事では沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるオキナワムームーの店ラ・セーヌについてご紹介させていただきました。
結婚式のドレスコードとしてムームーが必要になるときはもちろん、オシャレなムームーも販売しているので、ムームーの購入を考えている人には足を運んでほしいスポットです。
店主の平良さんの人柄も暖かく、お買い物中の会話も楽しいものになるはず。
ぜひ遊びにいかれてはいかがでしょうか。
オキナワムームーの店ラ・セーヌのお店情報
名称 | オキナワムームーの店ラ・セーヌ |
エリア | 沖縄市一番街商店街 |
営業時間 | 13:00~19:00 |
定休日 | 日曜日 |
住 所 | 沖縄県沖縄市中央1-7-3 |
マップ | オキナワムームーの店ラ・セーヌのGooglemapへリンクします |
H P | オキナワムームーの店ラ・セーヌのホームページへリンクします |
オキナワムームーの店ラ・セーヌのFacebookページへリンクします | |
駐車場 | なし |