オシャレじゃないのに人気撮影スポット!?沖縄市コザ パルミラ通りにある謎の壁画について迫ってみた

オシャレじゃないのに人気撮影スポット!?沖縄市コザ パルミラ通りにある謎の壁画について迫ってみた

インスタ映えというと、何をイメージしますか?

きっとオシャレな料理、オシャレな建物、オシャレな風景などをイメージするかと思いますが、、、

最近ではオシャレな壁画なんてものもありますよね。

沖縄で言えば、北谷町美浜デポアイランドにある壁画がインスタ映えするようなものではと思うのですが、、、

沖縄市のコザには、オシャレとは言い難いにも関わらず、バシバシ写真が撮られる壁画があるとの噂を聞きつけました。

それが、沖縄市コザ、パルミラ通りに描かれている壁画です。一見、オシャレさは感じられないのですが、なぜか人気の撮影スポットになっているんだそう。

そんなわけで、この記事では沖縄市コザ、パルミラ通りにある謎の壁画について迫ってみます。

パルミラ通りの壁画

というわけで向かったのがコチラ。沖縄市コザ、パルミラ通りの壁画です。

パルミラ通りの壁画

どうやら、これが噂の壁画のようです。

KOZAという文字が描かれた服装と、おそらく沖縄県のマークであろうベルトをしている4人組のキャラクターと、、、

パルミラ通りの壁画

沖縄市のマークが額ベルトに使用されている仮面ライダーで言うショッカーっぽいキャラクターと、ボスのようなキャラクターの3人組、、、

パルミラ通りの壁画

そして、真ん中には「コザのまちなかよ」というフレーズが描かれています。

パルミラ通りの壁画

たしかに、インスタ映えで言うところのオシャレとは言い難いような…

しかし!!

それにも関わらず、県内の人はもちろん、県外から来た人が写真を撮影したりと、密かな人気撮影スポットなんだそう。

なぜ、オシャレさからは遠く離れているにも関わらず、人気撮影スポットなのか?

なぜ、この壁画が人を惹きつけるのか?

さらに真相に迫るべく、この壁画を描いたと噂されるATORONへお話を聞くべく事務所へ突撃してきました。

ATORONへ

というわけで向かったのがコチラ。沖縄市コザ中央に事務所をかまえるデザイン事務所ATORONです。

ATORONの店舗外観

お話しを伺ったのはこの方、友寄さん(左)とエノビさん(右)

ATORON店主の友寄さんとエノビさん

編集部:友寄さん、エノビさん、あのパルミラ通りにある壁画はお2人が描いたと聞いたのですが、、、

友寄さん:そうです!!そうです!!あれは、僕たちが1999年に描いたものですね。

編集部:1999年!! じゃあ、かなり歴史のあるものなんですね!!

友寄さん:そうなんですよ。もともと僕たちが1997年から「自由創作表現者」というユニット名でクリエイター活動を行っていて、今いるこの事務所は2000年にオープンしたんですよね。

その準備中からよくこのへんを散歩していたんですが、当時この壁はくら~い青色で、ストリートアートって言うんですかね。落書きがいっぱいあったんです。

で、そんなときにパルミラ通りの通り会会長さんから「お前たち絵を描いているんだって?」と声をかけられたんです。

詳しく話を聞いてみると「通りを明るくしたいと思っていて、この壁に子どもから大人まで笑顔になるような絵を描いてくれないか」と相談があって僕たちが描かせてもらったんです。

編集部:そういう経緯があったんですね。あの独特な絵を描いた理由も、その会長さんの相談内容が関係しているんですか。

友寄さん:あの絵には「コザのまちなかよし」っていうテーマがあって、それを表すために正義のキャラクターと悪のキャラクターを描きました。

まちって色々な人がいるじゃないですか。それぞれ立場の違う人が。

それを踏まえて、立場が違えど、仲良くなれますよーにという意味を込めたんです。

パルミラ通りの壁画

(正義)

パルミラ通りの壁画

(悪)

でも、こどもにはそうゆうのって伝わりにくい…

なので、こどもでも楽しめるようにと、このデザインで描かせてもらいました。

編集部:そういうテーマがあったんですね。

確かに子どもが好きそうだし、大人も「なんじゃこりゃ」となってしまうような強烈なインパクトですもんね。

実際この壁画を描いてからの反応ってどんな感じだったんですか?

友寄さん:僕たちが描いたって色んな人に伝わっていたわけではないので、あまり分からないのですが、、、

知り合いからは「カメラで撮ったよ~」っていう声なんかはありましたね。

確か、当時は携帯にカメラ機能がついていなかったので、写ルンですのようなインスタントカメラで撮っていたみたいです(笑)

まさに今で言うインスタ映えみたいな感じで、この壁画の前でポーズをして撮っていたみたいですね。

20年を経て塗り直し

ATORON店主の友寄さんとエノビさん

編集部:さっき壁画を見させてもらったのですが、1999年に描いっていうわりには、あの壁画キレイじゃないでしょうか。

友寄さん:気づきました?(笑)実は、2019年の2月に塗り直しをしたんです。

パルミラ通りの壁画の補修作業

編集部:だからキレイだったんですね!!

友寄さん:はい。いまでもこの近辺をよく散歩するのですが、ペンキがはがれていたり、色あせていたりして、壁画を見るたび「風化しちゃってる…」と感じていたんです。

それと同時に「もう平成が終わるな~、壁画を描いてから20年になるな」とも思っていたんですよね。

で、ちょうどそのときにIDAの卒業企画展がコザの街で開催するっていう情報を耳にしたんです。

実は、僕たちもIDAの卒業生だったこともあって、、、

IDAとはインターナショナルデザインアカデミーという、浦添市にあるデザインの専門学校のことです。

IDAがコザで卒業企画展を行うし、壁画を描いて20年になるし、平成が終わるし、「壁画を塗り直すならこのタイミングかな」と、、、

どうせやるんだったら2人でじゃなくてみんなで修復したいなと思って、IDAが卒業企画展をやる日に塗り直しワークショップを行ったんです。

ATORON店主の友寄さんとエノビさん

編集部:みんなで塗り直しですか?友寄さんとエノビさんだけじゃなくて?

エノビさん:はい。みんなでです。と言うのも、それには実は理由があって、、、

私たちがバーで飲んでいるときに、近くの席で飲んでいた若い女性から声をかけられたんです。

「あのパルミラ通りの壁画を描いた人ですよね?」って。

「そうですよ~」って答えたら、、、

「実は私コザの出身で、いまは本土で働いているんですけど、小さいときからあの壁画は見ていて、いまでも本土から帰ってきたときに、あの壁画をみると「あ~本当に帰ってきたんだ」とホッとするんですよ~」と話してくれたんです。

これを聞いて、嬉しいのももちろんあるし、「あの壁画はみんなの思い出になっているんだ」と感じたんですよね。

なので、塗り直しも「作業」と捉えるのではなく、「思い出づくり」に出来ればと思って、誰でも大歓迎のワークショップ形式にしたんです。

編集部:(なんて素敵な話なんだ…)

エノビさん:そのときに、私たちの作品でもあるけど、まちの一部でもあるんだなと痛感しましたね。

友寄さん:自分たちの作品って言うより、もう独り歩きしている感じがあるよね。

エノビさん:ほんとそう(笑)

友寄さん:実際、塗り直しているとき、通りを歩く人から声をかけられたんですよ。

「ありがとう」って。こう声をかけられたときに、「まちの一部なんだ。みんなの思い出になっているんだ」と感じて本当に嬉しかったです。

編集部:そう声をかけられるって嬉しいですね。

友寄さん:はい。やっぱり僕たちは、ここに事務所をかまえさせてもらっていることもあって、これまでコザを中心にクリエイター活動をさせてもらっていたんですよね。

なので、「コザに還元したい」というか「恩返しをしたい」という気持ちがあったので、「この塗り直しで少しは恩返し出来たかな~?」と。

編集部:少しどころじゃないですよ!!

友寄さん:そういってもらえると嬉しいです(笑)

せっかく塗り直したこともあるので、ぜひコザに来たときにはこの壁画の写真を撮ったり、ポーズを決めて記念撮影してほしいですね。

まとめ

ということで、この記事では沖縄市コザ、パルミラ通りにある壁画について紹介させていただきました。

いわゆるインスタ映えを狙ったものでは無いにも関わらず、写真スポットになっている秘密は、ATORONの「地域を盛り上げたい」、「こどもから大人まで笑顔になってほしい」という想いに隠されていたのでした。

ぜひ、コザに遊びにきたときには記念撮影していってくださいね。

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