ムームーに対し、あなたはどんなイメージを持っていますか?
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おそらく、「パジャマとして着るもの」または「県外から沖縄へ旅行に来た人がリゾート気分を味わうために着るもの」というイメージが強いのではないでしょうか。
もしくは、「子どものときはよく着せられてたけど、それっきり」という思い出から「子どもが着るもの」というイメージを持っている方も多いのでは。
しかし、そういったイメージを一新するムームーを生み出している方がいるのです。
それが、以前紹介した沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるラ・セーヌの店主、平良みどりさん。
平良さんは「オキナワムームー」という名称で、これまでのムームーの枠にとらわれない商品を制作しています。
ということで、今回はそんな「オキナワムームー」について迫ってみました。
ラ・セーヌへ
もちろん向かったのはコチラ!!沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるラ・セーヌです。
お話しを伺ったのはこの方、ラ・セーヌの店主、平良みどりさん。
編集部:平良さん今日は、「オキナワムームー」についてお話をお聞き出来ればと思います。
平良さん:はい!!よろしくお願いします。
編集部:さっそくですが、「オキナワムームー」ってなんですか?
平良さん:「オキナワムームー」は、ラ・セーヌで作っているムームーに対してつけているものなの。たぶん話だけじゃアレなので、実物お見せしますね。
2wayムームー
平良さん:いま一番のオススメっていったらこれですね。2wayムームー。
編集部:2wayムームー!?2wayって、あの1つで2役みたいな意味の2wayですか?
平良さん:そうそう!!その2way。お客さんから結婚式(リゾートウェディング)に着ていけるムームーが欲しいという要望があったの。
でも、結婚式に参加するためだけに、ムームーを買ってもらうのも何だかなぁと思って...
編集部:祭りのためだけに浴衣を買うのは躊躇する感じでしょうか?
平良さん:それそれ!!店主であると同時に主婦でもあるので、やっぱりそういう現実的なことも思ってしまうんですよね。
なので色々考えて「結婚式だけでなく、たとえばホテルのディナーとかお出かけでも着れるムームーを作ればいいんだ」という答えにいきついたの。
ということで、2wayムームーを作ったんです。
編集部:シーンによって使い方を分ける感じでしょうか。
平良さん:お見事(笑)結婚式のようなときは、ワンピースタイプとして。
そして、このムームーはワンピースだけじゃなくてスカートとしても使えるので、お出かけのときはスカートとして。
平良さん:こんな感じで使い分けることが出来るんです!!すごいでしょ~(笑)
編集部:おぉ~!!ほんとすごいですね。
平良さん:これだと、結婚式だけでしか着れないなんてこともないんで、いいかなって。
編集部:お客さんからも好評なんじゃないですか?
平良さん:わかる?お客さんも反応してくれるの。
編集部:オシャレですもんね~。
平良さん:それにね、生地にもこだわっていて、綿ポリという素材を使ったものになっているので、シワになりにくくハリがあるの。
編集部:たしかに。エレガントといいますか、シルエットがキレイですもんね。
平良さん:そうそう!!それを言いたかったの(笑)
編集部:(笑)これは、手作りなんですか?
平良さん:はい。1つ1つ手作りしています。
編集部:手作りで量産するって大変そうですね~。
平良さん:わかる?そう大変なの~(泣)でも、手作りだからこそ、たとえば柄が同じでも、柄の出方が違ってくるんですよね。
編集部:柄の出方が違ってくる?
平良さん:はい。同じ柄でも、うり二つではないんですよね。そういう点では1点モノって言えるかも。
Yaeno(やえの)ムームー
平良さん:そして、これから力を入れようと思っているのが、長袖タイプのYaenoムームーです。
編集部:長袖のムームー?
平良さん:冬に着るムームーってないじゃない?
編集部:そういえばそうですね。というかムームー自体、夏のものっていうイメージが強いです。
平良さん:でしょ?でもね、ムームー屋さんだから、なるべくムームーを着て店頭に立つようにしているんだけど、冬はどうしても寒いからカーディガンなんかを羽織っていたの。
でも、これじゃいかんと(笑)そこで、長袖のムームーを作り始めたんです。
編集部:そういう経緯があったんですね。
平良さん:実は、以前から作ってはいて、店頭に置くとすぐに売れていったんですよね。ただ、あんまり数を作っていなかったので、これからはしっかりと作っていこうと考えています。
編集部:いま平良さんが実際に着ていますが、どんな感じですか?あったかい?
平良さん:いまはね逆に暑いぐらい(笑)
取材した日は27度前後のポカポカ陽気でした。
平良さん:このムームーも生地にこだわっていて、さっきの2wayムームーと一緒で綿ポリというものを使っているの。これは風を通さないという特徴もあって、まさに冬にうってつけ。
編集部:生地も冬仕様になっているんですね。
平良さん:そう。ただ、冬ってどうしてもインナーを着こむじゃない?例えばヒートテックをつけたり、レギンスをつけたりとか。
なので、中がモフモフしても大丈夫なようにゆったり目のデザインになるよう試行錯誤しました。ムームーって夏のイメージが強すぎるけど、このムームーをきっかけに秋や冬にも着てもらえられるようになったら嬉しいな。
Little(リトル)
平良さん:そして、小さいお子さんがいるお母さん・お父さんにおススメなのがコチラのLittle(リトル)という子ども用ムームーです。
編集部:子供用ムームーですか。
平良さん:はい。子供用のムームーって、ゴム入りのものが多いんですよね。ただ、ゴム入りのものって良くも悪くもカジュアルに感じてしまうの。
たしかに、それもこどもらしさを感じられていいんだけど、子どもにもキレイめのムームーがあるという選択肢を作りたかったんですよね。
なので、ゴムを一切使わない子ども用ムームーを開発しました。
編集部:たしかにゴムのあるなしで、雰囲気がガラッと変わりますね。
平良さん:でしょ?ただね、完成までが大変だったの...子ども用の衣類ってただ作ればいいだけないんですよね。
こどもって、着ているものをすぐ汚すから、しょっちゅう脱ぎ着するじゃない?それに走り回ったりと、まさに怪獣(笑)だから、機能性も重要なんですよね。
編集部:機能性ですか。
平良さん:はい。けれど、キレイ目につくると機能性とのバランスが難しくなるの。そこを上手く調整するのが大変でした。
編集部:そんな裏話があったんですね。
平良さん:でも、そのおかげで肩にフリルをつけたり、ゴムを使わなかったりしてキレイ目のシルエットを作りつつも、脱ぎ着がしやすくて動きやすい商品にすることができました。
パジャマからの脱却
平良さん:もともとこのコザの一番街もムームーを取り扱っているお店が数多くあったの。でもね、いまってあまりないでしょ?それに、ここだけの話じゃなくって、沖縄全体で見てもそうなの。
編集部:へぇ~、そういう状況なんですね。
平良さん:ただ、沖縄独特なものなので残していきたいと思っているんですよね。そのために、ムームー=パジャマのイメージを壊したいの。
編集部:そのイメージが強いですもんね。
平良さん:たしかに、私自身もパジャマとして着ているんだけど、ムームーって柄がキレイなので、普段着でも着れるポテンシャルを持っているんですよね。
それを、さっきの2wayムームーなんかの形することで、パジャマというイメージだけでなく、オシャレというイメージをどんどん作っていければなと。
編集部:うんうん。
平良さん:それに私自身、ムームーを売っているというよりも、ムームーという商品を通してお客さんの生活に彩を提供するのがお仕事だと考えているんです。
なので、シーンに合わせたムームーの着方だったり、オススメな着方とかを今後もお客さんに提案出来ていければと思っています。
編集部:(素敵やん)
まとめ
ということで、今回は沖縄市コザ一番街商店街に店をかまえるラ・セーヌの「オキナワムームー」について迫ってみました。
もしかすると、ムームー=パジャマのイメージがどんどん変わってくるかもしれませんね。
店舗情報
オキナワムームーの店ラ・セーヌ
【営業時間】
13時~19時
【定休日】
日曜日(その他臨時休業あり)
【電話】
098-937-6325
【住所】
沖縄県沖縄市中央1-7-5